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経営企画の仕事内容とは? ━未来を切り拓く戦略の舵取り━

こんにちは、採用広報の阿部です。
今回は、経営企画部 部長として会社全体の事業方針・営業戦略の策定に携わる関戸 佳彦にインタビューを実施。
経営に直結するポジションとして、やりがいの大きさから人気の職種である一方で、どのような仕事なのかわかりにくい経営企画について、詳しく聞いてみました。

※肩書・部署は取材当時のものです

経営企画は会社が成長していくためのストーリーを描く

― そもそも、経営企画とはなんでしょうか?

関戸 簡単に言うと、会社が持続的に成長していくためのストーリーを描く。それが経営企画です。
企業には経営の目的を達成するために策定される経営戦略と、それに基づいて設定される売上目標や利益目標などの数値目標があります。
経営戦略を実現させるためには具体的にどのような施策が必要か? 戦略と数値を紐づけるのが、経営企画の役割です。

― 具体的な業務内容は何でしょうか?

関戸 主な業務としては、市場動向の分析や競合状況の把握、内部の強みや弱みの評価などを通じて、企業が目指すべき方向性を検討し、その実現に向けた戦略やアクションプランを立てることです。
これは数ヶ月の短期のものだけではなく、3カ年以上の中長期計画も含みます。

また、戦略とそれに基づく計画を立てたら、それがしっかり実行できているかをモニタリングし、進捗が芳しくなければその要因の分析とどうリカバリーさせるかを検討します。
たとえば目標に対して部署間でリソースに偏りがあり、一方は達成しているのにもう一方は未達という場合、全社最適の観点で俯瞰し、人員の配置転換などを検討します。
モニタリングとリカバリーを適時に、かつ的確に実行するため、予実管理や業績評価、全社横断の課題管理も業務に含まれます。

― アクションプラン実行までは、どのような流れで意思決定をするのでしょうか

関戸 アジェンダコントロールをしながら、中長期戦略における意思決定の一翼を担います。
アジェンダコントロールとは、経営会議や取締役会の場で、経営陣などのステークホルダーに対して全社戦略をはじめとする重点テーマを適時適切に提示し、優先順位に基づいた経営資源配分とその意思決定を支えることです。
会議では、経営企画による提案を、経営層や社外取締役らが客観的な視点から妥当性を検討、指摘。
議論を通して相互作用が働くことで、戦略や計画が骨太になっていきます。

経営企画が自ら動くことで現場を導く

― 関戸さんならではの仕事のスタイルを教えてください。

関戸 計画実行のPDCAサイクル全てに主体的に関わることが私のスタイルです。
計画の実行段階において、経営企画はモニタリングが主な役割ですが、計画を立てて「あとはお任せ」では、各部門のメンバーが納得感をもって計画遂行にあたれないと、私は考えているからです。
特に全社横断のイシューが発生した場合や、KPIなど数値の伸びが悪い場合、短期間で問題を見える化させ、ステークホルダーを巻き込みながら課題に自ら踏み込みます。
このように、自身が全体を俯瞰しながらも細部まで把握し、スピード感を優先しながら自ら動いて早期解決に導くことが経営企画の大変さでもあり、醍醐味だと思います。

― 経営戦略だけでなく、自ら現場に入り込むとなると業務が多岐にわたりますが、1日のスケジュールはどのようになっているのでしょうか?

関戸 時期や担当にもよりますが、各所との連携が非常に多い職種なので、週2~3日は終日会議というパターンが多いです。
実際、その多くがモニタリング会議で、現場の実態を把握し、それに則したプランを再度練ることを目的としたものです。
特に営業との関係が深く、営業企画の職務も担っているので、営業現場との連携は非常に密にとっています。
加えて、経営メンバーとの戦略や重点施策の議論も密に行っています。策定した戦略・計画が仮説通り機能しているか、環境変化を踏まえて打ち手を変える必要があるかなど、戦略のアップデートも随時行っていきます。

経営企画担当者のとある日のスケジュール

プレッシャーを背負いながらも、自信と強さをもって課題に向き合う

― 会社を進むべき方向に舵取りをするプレッシャーはかなり大きいのではないでしょうか?

関戸 確かにプレッシャーは大きいです。
同時並行で複数のプロジェクトが進行し、超短期間で提案や解決を求められることも多々あります。
また、解決のためには協力者を増やす、協力者に自分事として課題を認識してもらうなど、ステークホルダーのマネジメントが必要です。
周りを巻き込むマインドが無ければ、組織としてのパワーが結集できずに実行可能な戦略も実現が難しくなり、任されたほうも放置されると他人事になってしまいます。
他人事ではどうしても実現可能性が遠のいてしまいますから、常に周囲に気を配り続けなければいけないというプレッシャーもあります。

自分たちが危機感を示して周囲を動かすことで、みんなにも危機感が伝わりますし、みんなで動いていくことで乗り越えて行けます。
これを積み重ねていくと、自信に繋がり、毎回ハードルが高いと思うものの、トライして乗り越えられないものは無いと思えるようになります。

この感覚を掴めれば、全社を巻き込む困難な計画や課題が発生した場合に、言わばお祭りのようにその対応に臨めるようになりますし、楽しめるようになります。
とは言っても、やはり大変ですけどね・・・。「やばい、できない、どうしよう」と思う時期は、経営企画なら誰でも通る道だと思います。

― 臨み方が独特ですね(笑)。
ちなみに、LegalOnのような経営企画が立ち上がって間もないフェーズだと、他社とは違った大変さがあると思うのですがいかがですか?

関戸 そうですね……私が入社した当初は、これから経営企画を立ち上げるフェーズでしたので、組織や仕組みづくりを中心として経営企画という職域にまつわる全てを0→1で創る必要がありました。
やるべきことが多すぎて何から手をつければよいものやら、と困った部分もありましたが、周囲のサポートを得ながら、ニーズの高いものや動きやすいものから着手していきました。

― ご入社されてから少し経過した今、個人的に課題だと感じていることはどんな部分でしょう?

関戸 やはり、自分1人だけでできることには限りがあるということですね。
自分ひとりが動けるキャパシティや時間には限界があるので、メンバーの力も合わせてもっとスピーディに仕掛けていきたいです。
急成長中の企業の経営企画は、会社からの期待も高いので、自分があと何人かいれば…、時間がもう少しあったら…、と思うこともあります。

でも、今はメンバーも増え、任せられることも多くなってきたので、自分だけで見切れない視野や視点も踏まえた経営戦略を、よりスピーディに打ち出していきたいですね。

― 求められる成果が高く、影響力もある分、大きなやりがいを感じられる仕事なのですね。
次回は、「経営企画に求められるスキルやマインド」について、詳しく聞いてみたいと思います。
(つづく)

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