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フレキシブル・ワーク時代の社内施策を考える

ワークスタイルの多様化、従業員数の急増、コミュニケーション手段のデジタル化など、成長期のスタートアップには多くの変化が訪れます。
その中ではどんな組織的課題が現れるのか? 人事部門としては何ができるのか?
LegalOn Technologiesにおいてそんな問題に向き合っている、エンプロイーサクセス(ES)の水原に話を聞いてみました。
(今回の取材は、二つの従業員向けイベントを実施した後に実施しています)


水原 知映(みずはら・ともあき)エンプロイーサクセス
大学卒業後、商社で営業を行う。
転職後は人事・総務業務全般・地方拠点開設・労務関連業務・スポーツチーム運営などを経験。
2022年11月よりLegalOn Technologies 参画

リモート文化の中でリアルイベントをどう成功させる?

エンジニアが集まる日比谷オフィスでの「LegalOn BOARD GAME PARTY!!」の様子。ゲームを楽しむ中で、協力や騙し合いなど、さまざまな形の会話が弾みました。(撮影:WeWork 日比谷パークフロント)

― 社内イベントの実施、お疲れ様でした!
「LegalOn BOARD GAME PARTY!!」(詳細はこちら)は3回目の開催、「LegalOn TV GAME PARTY」は初めての開催でした。
あらためてイベントの概要を教えてください。

水原 名前の通り、ボードゲームやTVゲームを従業員同士で楽しむイベントです。
「LegalOn BOARD GAME PARTY!!」はボードゲーム初心者が集まってルールを覚えながらワイワイ楽しむ企画、「LegalOn TV GAME PARTY」はゲーム好きの従業員が集まる企画で、いずれもエンゲージメントの向上や従業員間のコミュニケーション活性化が大きな目的です。

― 「LegalOn BOARD GAME PARTY!!」はエンジニアが集まる日比谷オフィスでの開催ですね。振り返っていかがでしたか?

水原 日比谷でのイベントは初だったので、まずは小規模でテスト的に企画しました。
結果、エンジニアや管理部門などさまざまな所属の方に参加いただけたので、結果は上々だったと思います。

― さまざまな所属の方が参加し、コミュニケーションをとっていたので、それも良かったのかなという印象でした。

水原 そうですね。日比谷オフィスで働く開発チームには、リモートワークがメインのメンバーも多くいます。
物理的な距離がある中で、どのようにイベントを実現させるかが、考えどころでした。

― たしかに集客に工夫がいりそうですね。

水原 はい。出社率が高い曜日に設定したり、出入り自由にしたり。
さらに、イベントの開催に気がついていない人でも飛び入り参加できるよう、人通りが多い所にある会議室で、扉を開放して実施する工夫もしました。

― イベントの狙いにはどのようなものがあったのでしょうか?

水原 当社は組織や職種に関係なく、メンバー間のコミュニケーションを非常に重視しています。
普段関わるのは業務に関係する相手に限定されがちなので、業務では無く趣味というセグメントでのコミュニケーションの場を提供することで、今まであまり関れていなかった人同士が話すきっかけになれば、と言う考えで開催しました。

ターゲティングした社内施策には「共通言語」が有効

「LegalOn TV GAME PARTY」では最大8人で楽しめるパーティゲームを採用。ゲームを愛好する社員が、若手を中心に部門を超えて集まった。

― 「LegalOn TV GAME PARTY」は本社のある豊洲オフィスでの開催でしたね。
こちらはいかがだったでしょうか?

水原 豊洲でのイベントは前例がありましたが、TVゲームを題材にするのは初めてだったので、やはり少人数での試験的な実施でした。

― 趣味のコミュニティで勧誘したとか。

水原 はい。Slack上でいろいろな趣味のチャンネルがあり、同好会的なコミュニティを形成しています。そこにアプローチしました。
結果、当日飛び入りのメンバー含め、10名以上集まったので、告知の少なさの割には大反響だったと思います。

― 営業メンバーを中心に、非常に若い層が集まった印象です。

水原 そうですね。社歴の浅い若年層を多く集めてコミュニケーションをとってもらうことを狙っていたので。
ボードゲームのイベントは、「誰でも参加できる」がコンセプトでした。
ほとんどの人が初めて遊ぶことになるので、知らなくても気軽に参加できます。

一方でTVゲームの場合は、「好きなゲーム」という共通言語を介して活発なコミュニケーションをとってもらうことが狙いでした。
このアプローチでは、参加の間口が狭まる一方、特定のターゲットに訴求できます。

― なぜ若い従業員を集めようと?

水原 当社はスタートアップでそもそも若い従業員が多いという事情もありますが、近年の急激な従業員数増加で、若手従業員が急増、同期が誰かもわからない。
そういった層のコミュニケーション活性化が急務だったからです。
逆質問ですが、なぜ近い年齢層で業務外のコミュニケーションをとることが必要だと思います?

― 従業員同士で仲間意識があれば、会社への帰属意識が高まる、とかでしょうか……?

水原 そうですね。他には、業務上のコミュニケーションにおいて、すれ違いを防止する効果も期待できます。
当社はテキストベースのコミュニケーションが主流で、さらに部門をまたいだ業務連絡も少なくありません。
その中では、誤解を引き起こしてしまうケースもありますが、お互いの顔を知っていると、「冷たい文章だけど、他意はないのだろう」などと、行間を読んだ受け止めができます。

― なるほど。顔が見えているのと見えていないのでは、同じ文面でもたしかに印象は変わりますね。
他にも何かメリットはあるのでしょうか?

水原 当社が扱うSaaSでは、お客様が感じるペインが開発上の重要な手がかりになりますが、そのペインに最も近い場所にいるのがカスタマーサクセスなどの営業です。
しかし現状、営業と開発それぞれの現場従業員が直接コミュニケーションできるチャネルは限られています。
そこをイベントなどで補えれば、サービスの品質向上や生産性向上などにつながるのではないかと考えています。

― 社内イベントが従業員の働きやすさにつながり、かつサービス向上という会社の利益にもつながるというわけですね。

イベントの押し付けではなく、双方向性を心がける

― イベント実施の上で、工夫したり苦労したりしたことはなんでしょうか?

水原 「LegalOn BOARD GAME PARTY!!」は、エンジニアが集まるということで論理的思考力が求められるゲームを選んでもよかったのですが、会話が弾むことを優先し、対話型のカードゲームを中心にしました。
歯応えがないかなと心配だったのですが、みなさん会話自体を楽しんでくれたので、よかったかなと思います。

「LegalOn TV GAME PARTY」では20代に刺さるゲームソフトを選んだので盛り上がったのですが、熱中するあまり会話が少なくなってしまったのが反省点ですね。

― やり込んでいる人も少なくなかったので、結構みなさん真剣でしたよね……
でも一つ良い工夫だな、と思ったのは、ゲーム席とは別におやつを食べるコーナーを設けたところです。
一息つくするために移動して、そこで会話が生まれる様子がありました。
あれは狙ってやったのでしょうか?

水原 その通り!と言いたいところですが、たまたまです(笑)。

― なるほど(笑)。

水原 でも「友達の家に遊びに行った」みたいな空気感は意識しました。
みんなで遊んでいたら、お母さんがおやつを出してくれる、みたいな。
そういう空気なら、雑談は生まれやすいかなと。

― その他、運営上気をつけていることはありますか?

水原 双方向性は非常に大切にしています。イベントの押し付けはしないとか。
実際、従業員の方の希望を聞いて、映画上映会を企画したこともあります。
それは諸事情で中止になってしまいましたが、中止背景については要望をくれた方にはきちんとご説明しました。

― できなかったらできなかったで、きちんと説明するのですね。
確かに、「検討したができませんでした。おしまい」では提案してくれた方も後味が悪いですものね。

ユニークなイベントが許容されるのも、チャレンジングな社風から

「LegalOn TV GAME PARTY」のウエルカムボード。小道具の一つひとつも凝った作りに。

― 最後に、社外の方に向けて株式会社LegalOn Technologiesの魅力を語っていただけますか?

水原 「挑戦」があふれているのが当社の面白いところです。
実際、自分も入社わずか2ヶ月で「地方拠点の設立」という大きなプロジェクトに参画できました。

また、ユニークな従業員が集まっていることも魅力だと思います。
法務領域のサービスを扱っているということで真面目なイメージをもたれるかもしれませんが、私たちエンプロイーサクセスが実施しているイベント内容のように、愉快な企画も多くあります。
ぜひ、気軽に話を聞きに来ていただきたいですね。

― 挑戦しやすい環境だから、イベントも従業員もユニークさがあるのかもしれないですね。
本日はありがとうございました。

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