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法務パーソン同士が“つながれる”場を提供したい

LegalOn Technologiesでは既存のお客さまに対し、満足度向上のための各種施策を実施しています。
その中でも特徴的なのは、お客さま同士がつながれるオンラインコミュニティの存在。
リーガルテック領域では有数の規模を誇り、カスタマーマーケティングと呼ばれる既存顧客向けの類似の取り組みを見渡しても、有数の成功例と言えるでしょう。

今回は、カスタマーマーケティンググループの江畑と岩田に、オンラインコミュニティをはじめ、LegalOnのカスタマーマーケティング施策の全体像について話を聞きました。

江畑 夏海(えばた・なつみ) カスタマーマーケティンググループ
法学部を卒業後、SaaS企業で3年間フィールドセールスを経験。2020年10月にカスタマーマーケティンググループの立ち上げメンバーとしてLegalOnに参画。

岩田 佳央梨(いわた・かおり) カスタマーマーケティンググループ
前職は電子決済サービス大手。8年間でユーザーサポート、マーケティングなどを担当。その後、2022年5月、LegalOnにカスタマーマーケティング担当として参画。

オフライン・オンラインでナレッジ共有と交流の場を提供

― カスタマーマーケティンググループでは、どのような施策を行なっているのでしょうか。

江畑  私たちの施策は、既存のお客さまがLegalOnのご提供しているサービスをより有効に活用し、より効率的で質の高い法務サービスを提供できるようにしていただくことが目的です。
具体的に実施しているのは次のような施策です。

  • 各種オンラインセミナー

  • ユーザー同士で交流していただけるユーザー会

  • その他時期に合わせてのイベント実施

そして、これら全てのハブとなり、お客さま同士の交流もしていただけるオンラインコミュニティ「LegalForce Forum」の運営も行っています。

― 順番にお聞きします。セミナーは主にどのようなテーマで実施されていますか。

岩田 大きく分けると、「サービスの活用法について」「法務業務に関する解説」「最新トピックのご紹介」などですね。

例えば新しい機能がリリースされたタイミングで、その機能の使い方や活用のコツなどをご紹介するセミナーを実施します。
お客さまにご登壇いただいて、お客さま独自の「LegalForce」の活用法をご説明いただく場合もあります。

法務業務に関する解説では、「売買契約レビューのポイント」など類型ごとに勘所をお伝えしたり、部内教育のヒントをお届けしたりしていますね。
最新トピックとしては法改正情報などが多いです。

いずれの場合も、ユーザーの方が登壇されるセミナーや社内の弁護士が解説するセミナーは、特に人気が高いですね。

― ユーザー会についてはいかがですか。

江畑 ユーザー会は、お客さま同士に横のつながりをもっていただくことが大きな目的の一つです。
若手の方もベテランの方も、どなたでもご参加いただけるよう、「法務の新人教育」「法務に役立つ書籍」「若手法務座談会」など、幅広いテーマで実施しています。

コロナによる活動自粛も落ち着いたので、リアルでのワークショップ形式のユーザー会も開催できるようになりました。
「事業部との連携を強化するためには?」など、一つのテーマに沿ってアイデアを出し合い、発表していただく形式のものですね。

岩田 ワークショップは参加者のお客さまがアクティブに意見交換をする場になっています。
グループワークではファシリテーションや全体発表等の役割もお客さまが担当くださっていて、お客さま主導で進めていただいている雰囲気があります。
また、最近では東京開催だけではなく、各地方でもイベントを開催しています。

― LegalOnは国内支社も新設が続いていますし、地方のお客さまの参加機会が広がるのは良いですね。
それでは、「LegalForce Forum」の運営についてお聞きできますか。

岩田 「LegalForce Forum」は、利用者を当社サービスのお客さまに限定したクローズドなオンラインコミュニティです。
コンテンツとしては、

  • お客さま同士が自由に悩みや疑問を相談できる掲示板「トークルーム」

  • 過去のイベントを振り返れる「過去のイベント動画・レポート」

  • 契約実務を動画で学べる学習講座

  • ライトなお題で他の法務担当者と情報交換できる「法務のよもやま話」

  • 実務に役立つスライドを公開する「お役立ち資料」

  • サービスの活用法がわかる「LegalForce活用メソッド」

などがあります。
大きく分けると、「トークルーム」や「法務のよもやま話」などのお客さま同士の交流を軸としたコンテンツと、それ以外の情報提供を目的としたコンテンツの2軸ですね。

幅広いユーザーが価値を感じられる多彩な企画

― かなりお客さま同士のコミュニケーションを重視している印象ですが、理由はあるのでしょうか。

江畑 「社内に相談できる相手がいない」と感じる法務の方が多いからです。
まず、そもそも法務はメンバーが少ない会社も多く、いわゆる「一人法務」でナレッジ共有できる同僚がいないケースも少なくありません。
また、法務業務では機密情報を取り扱うシーンが多く、情報交換には制約があります。
そのため、社外に目を向けても、自由に情報交換することが難しい面もあります。

このような状況にあるユーザーのみなさまに、「ひとりじゃない」「ここに来れば仲間がいる」と思っていただけるような場をご提供できればと考えています。
「同じ悩みをもっている人がいる」と気付きを得ていただくだけでもいいのですが、「もっといいやり方があるかもしれない」という発見にもつなげていただければなおうれしいですね。

― 横のつながりを築きにくい法務担当のみなさまにとって使いやすいコンテンツになるよう、工夫していることはありますか。

江畑 機密情報を多く抱えていらっしゃる法務担当のみなさまが安心してお悩みや思いを発信できるよう、コミュニティはあえてクローズドなものにしています。

さらに、ユーザーのみなさま同士が本音で話し合えるよう、ハンドルネームも使用可能としています。
実名だと、「事業部門にこんな質問をされていて……」といった困りごとは相談しづらいじゃないですか。

匿名の掲示板の利用に抵抗がある方もいるかもしれませんが、ユーザーの方だけのコミュニティなので、その点は安心していただけると思います。

― 「LegalForce Forum」はだいぶ盛り上がっているのでしょうか。

江畑 「LegalForce Forum」は現在、ユーザー数が1500人を超えています。
法務に特化したコミュニティとしては、有数の規模だと思います。
法務の最新情報など役立つ情報コンテンツも多いので、若手の方はもちろん、ベテランの法務の方も多く利用いただいています

また、オープンから2年が経過し、ある程度ユーザーが定着しつつありますが、新規ユーザーの流入も引き続いている状態です。
実際、ワークショップやオフラインユーザー会でも「今回が初めての参加です」という方も多いですね。

岩田 私はLegalOnに入社して1年になりますが、それまで法務に関わる機会がありませんでした。
はじめは法務の視点を持っていなかったので苦労した部分もあったのですが、だからこそ「法務の方がどのようなことで喜んでくださるのか」「何を有益な情報と思ってもらえるのか」といった意識を持ち続けることができ、お客さまに寄り添った施策を実施してこられました。
サービスの提供だけではない、付加価値も提供できていたらいいなと考えています。

― 企画する上で手がかりにしていることはありますか。

江畑 ユーザーアンケートを参考にしたり、新機能が出るタイミングでそれを掘り下げ、「どんな情報を発信すれば、もっと有効に活用していただけるだろう?」と考えたりしています。

ほかにも、季節やターゲットを意識してテーマを企画することもあります。
例えば、新人教育を深掘りした内容を年度はじめのタイミングで企画するなどです。
ほかに、「ベテラン法務の方向け」「若手の方向け」など、ターゲットの経験を手がかりに企画することもありますね。

― ターゲットの法務知識量に合わせた施策を企画するということですが、具体的にはどんなものがあるのですか。

江畑 例えば「事業部との連携をどう深めていくか」のような法務業務のプラスαにあたるようなテーマは、ある程度経験を積んだベテランの方向けなのかなと思います。
そういったターゲットを絞った施策の場合は、「こんな方におすすめですよ」というのはある程度お知らせしていますね。

掲示板やユーザー会で知り合い、意気投合するユーザーも

― 施策に対するお客さまの反応はいかがですか。

江畑 「LegalForce User Meetup」というオフラインイベントを年末に実施しているのですが、こちらは毎回反響が大きいです。

去年は、二次会にもご参加いただいた方々が仲良くなってお互いのオフィスに遊びに行かれているというお話も伺いました。
法務担当者同士の交流の場として、私たちの施策がお役に立てていることが実感できてとてもうれしいです。

― 最後に、今後のビジョンについて教えてください。

江畑 私が業務に携わりはじめたとき、「法務同士のつながりは真面目な勉強会しかない」「もっとカジュアルに、いつでも質問し合える、愚痴が言い合える仲間が欲しい」といったお話を耳にしました。
カジュアルな雰囲気を盛り込みつつ、業務につながる知見を得られるような機会を、幅広いかたちで企画・提供していきたいとずっと考えています。
これは今もこの先も変わらないですね。

サービスの活用法に関しては、サポートページだけでは伝え切れないような、“実務に沿った活用方法”を探すための導線を、「Forum」に確立していきたいです。
お悩みや知りたいことなどを気軽に投稿できる、有効的なトークルームの活用方法についても模索していきます。

岩田 私は、法務の知識をさらに深めて、もっとお客さまが求めている情報をタイムリーに出せるようになりたいですね。
どうすればコミュニティとして盛り上がるのか、その場の人々に喜んでいただけるのかといったことを意識しながら、今後もカスタマーマーケティングに携わっていきたいです。

― お客さまを第一に考えた施策で、これからも法務担当のみなさまの絆を深めていってください。
本日はありがとうございました!

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