見出し画像

プロダクトのAI機能をゼロから開発! 機械学習・LLMを活用しレビュー精度を進化させる専門部隊に密着!

主力プロダクト「LegalOn Cloud」をはじめ、企業法務を支えるLegalOn Technologiesのプロダクトの要となるのがAIレビュー機能です。
契約レビューに求められる膨大な時間と専門知識を、AIで効率化・平準化するこの機能は、創業当初から多くのお客様に支持されてきました。
このレビュー機能の核となる部分を作り、精度や速度の向上を支えるのがレビューインテリジェンスチームです。
今回は、チームの川端・Rui・磯田にインタビューし、チームのミッションや魅力について語ってもらいました。

川端 聡基(かわばた・としき)
大学卒業後、ヤフーに入社。フルスタックエンジニアやチームリーダーを経験した後、2023年4月にLegalOnに入社。レビューインテリジェンスチームのソフトウェアエンジニアとして開発を担当。

Zhong Rui(ジョン・ルイ)
楽天、Mixi、PayPay、Gunosyでバックエンド・MLエンジニアとしての経験を積み2024年6月にLegalOnに入社。レビューインテリジェンスチームのMLエンジニアとして開発を担当。

磯田 圭佑(いそだ・けいすけ)
大学卒業後、ラクスに入社。自社プロダクトのバックエンド開発を担当した後、2024年5月にLegalOnに入社。レビューインテリジェンスチームのソフトウェアエンジニアとして開発を担当。

左から磯田、川端、Rui


0からAI機能を開発! 精度の高いAIレビューを実現

― まず、レビューインテリジェンスチームについて教えてください。

川端 ざっくりいうと「レビュー機能を良くする」ために、レビューの精度改善や新たなレビュー機能の提供を行っています。
AIレビューは、LegalOnの様々なプロダクトにおいて最も重要な機能の一つで、レビューの精度が顧客の満足度を左右します。
レビューの精度に直結する非常に重要な基盤部分を開発しているのが、レビューインテリジェンスチームです。

具体的には、社内向けWebアプリケーション「法務開発プラットフォーム」を開発・運用し、そのシステムをもとにAIモデルを作っています。
作ったAIモデルは、「LegalOn Cloud」や「LegalOn Global」で世界中のエンドユーザーがAIレビュー機能を使用する際に使われています。
レビューインテリジェンスチームは、ソフトウェアエンジニアとMLエンジニアで構成される10名ほどのチームで、主に私と磯田さんはバックエンドの開発、RuiさんはAIモデルの開発や改善を担当しています。

― 「法務開発プラットフォーム」とは、具体的にはどんなシステムですか?

川端 AIレビューで最も重要となるAIモデルを作るための社内向けプラットフォームで、AIレビューに必要な情報を管理したり、AIモデルの学習・評価するためのデータを作成する機能を備えたWebアプリケーションになります。役割に応じた複数のWebアプリケーションで構成されています。

AIモデルは一つではなく複数あり、社内の法務プロフェッショナルと協力して、「法務開発プラットフォーム」上で学習・評価用のデータの作成や、AIモデルの検証や性能改善を行なっています。
「LegalOn Cloud」など各プロダクトで契約レビューを実行すると、作成されたAIモデルが呼び出されて判定処理を行い、その結果が画面に表示されるという仕組みです。

プロダクトの開発チームとの役割の違いとしては、内部のロジックやそのロジックをプロダクトに提供するAPIを開発しているレビューインテリジェンスチームに対し、プロダクトの開発チームは、エンドユーザーが実際に見る画面の開発や、レビューを行うまでと行なった後の機能や処理の開発を担当している点が挙げられます。


― 「法務開発プラットフォーム」のユーザーは誰ですか?

川端 社内の複数の開発チームが「法務開発プラットフォーム」を用いて開発しています。
主なユーザーの一つが、弁護士など法律の専門家が集まる法務開発チームです。より正確な契約レビューの結果を提供するため、必要なAI学習データをシステムに入力・蓄積し、法務の専門知識をもとにロジックを構築することで、高精度なレビューを可能にしています。

また、別のAI機能を開発しているドキュメントインテリジェンスチームや、プロダクト開発チームも、このシステムを活用するユーザーです。
最終的にレビュー機能を利用いただくエンドユーザーに価値を届けるために、複数の開発チームと密に連携しながら日々開発を進めています。


ユーザーやチームと積極的にコミュニケーションを取りながら、フルスタックに開発できる環境が魅力

ー 社内の様々なチームがユーザーとして利用するシステムを開発しているのですね!

磯田 そうですね。ユーザーと近い距離で開発ができるのは、レビューインテリジェンスチームの大きな魅力の一つだと思います。
前職ではある程度仕様が固まった状態から開発をしていましたが、LegalOnでは、ユーザーである法務開発チームなどと一緒に仕様を考える段階から関わることができるので、納得感を持って開発を進めることができます。
また、直接のユーザーは社内の開発メンバーですが、このシステムで開発された機能はエンドユーザーにも影響を与えます。

社内外双方のユーザーを意識しながら開発を行うのは、検討するべきことが多く難しさもありますが、同時にやりがいと面白さを感じられる部分でもあります。

川端 海外にもユーザーがいる点も特徴的ですね。
LegalOnは、日本国内だけでなくグローバルにもプロダクトを展開しています。
「法務開発プラットフォーム」は、グローバル共通の基盤として使われているので、国内外のユーザーからの要望をどのように取り入れるかという難しさがあります。
多言語対応が必要ですし、溜めるデータも国ごとに異なるので、グローバル開発チームともコミュニケーションを取りながら開発を進めています。
英語を話せなくても問題はないですが、語学力を生かしたい方には良い環境だと思います。

ー ユーザーと近い距離で開発しながら、グローバルチームとも協力できるのは、エンジニアにとって魅力的な環境ですね。
他にも、レビューインテリジェンスチームならではの面白さはありますか?

川端 ソフトウェアエンジニアとしては、開発内容の幅が広い点が大きな魅力です。
システムや機能ごとに担当が分かれているため、バックエンドやフロントエンドといった枠にとらわれず、フルスタックで開発を進めることもあれば、役割を分担することもあります。

磯田 フルスタックに開発ができる点は、まさに私がLegalOnに入社を決めた理由の一つですね!
前職ではほとんどバックエンドを担当していましたが、今はフロントエンドやLLMを活用した開発にも携わっています。

フルスタックな開発に携わりながら、機械学習やLLMについての理解も深めることができ、エンジニアとしての幅がさらに広がったと感じてます。

また、分からないことがあればチームのMLエンジニアにすぐ相談できるのも、このチームならではの強みです。
Ruiさんをはじめ、MLエンジニアにはいつも助けられています!

Rui MLエンジニアとしても、ソフトウェアエンジニアと伴走する中で、学べることは多いです。
一般的に、MLエンジニアは技術にフォーカスするあまり、開発モデルの反応速度などの性能面への意識が薄れがちです。
しかし、このチームではソフトウェアエンジニアと協力しながら、バックエンドやUXなども考慮し、どのようなサービスを作るべきかを包括的に考えて開発を進めることができます。
より上流の視点で開発に取り組めるので、自身の成長にも繋がっていると実感しています。

ー お互いに学び合いながら成長できる環境があるのは、素敵ですね!


最先端の技術を駆使し、更なる進化を目指す!

ー レビューインテリジェンスチームだからこその挑戦や工夫はなにかありますか?

川端 契約書のレビュー機能の仕組み自体が難しいんですが、プロダクトの方針や考え方にもとづいて、改善すべき点を考えるのは面白いですね。

また、学習データの作成やレビュー精度の評価、マスターデータの蓄積、そして、プロダクトへのAPIの作成など、AIにまつわる開発に幅広く携われていることも、やりがいに感じています。

前職でもAIに触れてはいましたが、ここまで複雑なアノテーションは経験できていなかったので、よりエンジニアとしてのレベルが上がったと感じています。

磯田 法務開発チームが作ったデータに、様々なAIモデルを組み合わせてAIレビューを行うので、開発において考慮すべき要素が非常に多いのもチャレンジの一つです。
不具合を最小限に抑えて、どれだけ素早くエンドユーザーに届けられるか、そのトレードオフを考えながら開発するのが難しくもあり、おもしろい点でもあります。
入社前は解像度が低かった部分もありましたが、日々変化する状況に対応し、開発しながらキャッチアップしています。

Rui 最先端の技術を採用しているからこその難しさはあると思います。
技術が不安定で求める結果が得られないこともありますし、まだ世の中に前例やベストプラクティスがないので、みんなで探しつつアイデアを出しあって検証していく必要があります。
LegalOnでは、良さそうなアイデアや情報を見つけたらすぐに議論して、頻繁に検証を行なっています。たとえば、新しいモデルの発表があれば1週間以内には議論して検証しています。

磯田 LLMもすぐに検証を初めて様々な用途で利用されていますし、改善依頼が来てから形にするまでのスピードもとても速いと思いますね。

Rui 言葉通り最先端の技術を用いて、どれが望ましいUXにつながるのか常日頃から検証し、良いサービスを作っていく。これはなかなかない環境ですし、とてもやりがいを感じています。

― 新しいことや改善依頼を形にするスピードの速さにはなにか理由があるのでしょうか?

磯田 上長に対しても意見を言えて、それを受け入れてくれる環境があるからこそだと思います。役割やグレードに関係なく、「良いものは取り入れる」という文化があるチームなので、「自分は若手だから」と尻込みせず発言できています。

川端 私たちのチームは複数のシステムを抱えているので、システムごとに「この部分は、この人が一番詳しい」という領域があります。「一国一城の主」ではないですが、スペシャリティを作りやすいので、お互いを尊重しながら積極的に意見を出し合う空気感が生まれやすいのかなと思っています。

Rui 他の部署との連携の中でも、お互いを尊重し協力し合いながらサービスを作るという社風があると思いますね。


― 最後に、みなさんはどんな方がレビューインテリジェンスチームに向いていると思いますか?

磯田 レビューインテリジェンスチームでは、最新の技術を取り入れながら設計から携わることができるので、技術や設計に対するディスカッションが好きな方や、メンバー同士で切磋琢磨したいという方は向いていると思います。
また、「フルスタックに開発したい」「難しい領域の開発に挑戦したい」「LLMや機械学習を用いてアプリケーションを作ってみたい」という意欲を持った方にぜひ入社してほしいですね。

Rui 私たちのバリューのひとつでもある「We take ownership.」ができる方が向いていると思います。
PoCやアイデアの検証が多い環境なので、どうしたら良いサービスを作れるのか、自ら考えて検証し改善を重ねながら、リリースまで責任を持って取り組む。
そういった自発的な動き方ができる方は、やりがいを感じられる環境だと思います。

川端 目的にフォーカスして、達成に向けて様々な手段を考え、チャレンジできる人はこのチームにマッチしていると思います。
レビューの良し悪しを測るユーザー視点の指標を作成してレビュー精度の改善に活かすなど、今後もやりたいことはたくさんあります。
技術選定などに関しても自由度が高い環境なので、自ら様々な手段を考えて、チャレンジできる人とぜひ一緒に働きたいです。


We’re Hiring!

LegalOn Technologiesでは、レビューインテリジェンスチームのエンジニアを積極採用中です!ぜひご応募お待ちしております!

▼レビューインテリジェンスチームの求人はこちら

▼開発募集職種一覧はこちら

もしご不明な点等ありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、お気軽に採用チーム(recruiting@legalontech.jp)までご連絡ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。 


最後までお読みいただき、ありがとうございました!