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アメリカから日本に渡ってLegalOnへ!NY州弁護士が語るこれまでの生い立ちと日本の生活について

こんにちは、広報の阿部です。
今回は、アメリカから日本に渡ってLegalOn Technologiesに入社したNY州弁護士 マイケルさんに取材!
日本を好きになった理由や、日本での生活について語ってもらいました。

マイケル・ショーネカー NY州弁護士 / 法務開発2006年 神戸大学に交換留学で来日。2011年にジョージワシントン大学でJuris Doctor取得し、同年NY州弁護士資格を取得。2014年に早稲田大学でMBAを取得。2015年-2018年 ニューヨークにあるWinston & Strawn法律事務所に在籍。2018年-2021年は日本の株式会社ソシオネクストに入社し、企業法務に携わる。その後、コロナ渦中の2022年はアメリカに帰国し、Hack Reactorでソフトウェアエンジニアリングの教育プログラムに参加。2023年6月から株式会社LegalOn Technologiesに入社し、法的コンテンツの企画や開発に携わる。


日本を好きになったのも、日本語の勉強もアニメから

─ 日本への興味が芽生えたのはいつからですか?

私が6歳の頃ですね。
親族でパーティーをしていて、いとこがドラゴンボールのVHSを持ってきたんです。
それを家族みんなで見ていて、そのうちアメリカのテレビでも放送されるようになり、アニメを好きになって日本に興味を持ち始めました。
小学校では、「アメリカ以外の国について特徴的な文化を発表する」という課題が出されたので、私は日本を選んで茶道などの伝統文化を調べて発表していたりしました。

中学に上がってからは近くにレンタル屋さんがあったので、友達とよく一緒に通って字幕付きアニメを借り、週末にイッキ見して日本語を学んでいきました。

アニメを見ていて、もっと日本語を学びたいという思いがあったので、アメリカの大学では日本語を専攻し、交換留学を希望して神戸大学に入学しました。
その後はアメリカに戻ったり、日本企業に入社したりという生き方をしています。

─ 今でもアニメはよく見るんですか?

今はそんなに見れていないですが、やはりワンピースは好きです!
これは私の考えですが、ワンピースは経営者が見たほうがいいと思いますね。
船長=社長で、自分ができないことは、その知識やスキルを持っている新しい仲間を見つけてやってもらい、成長していくというストーリーがとても好きです!

─ プログラミングも勉強されていたそうですね。

子供の頃から趣味でやってたりしていて、大学でもプログラミングを専攻したかったのですが、日本語科目とのダブルメジャーだとスケジュールがきつく、どうしても片方に絞る必要があって……。
日本で後々生きていくには、日本語を先に身につけておくほうが好都合なので、当時はプログラミングを捨てました。
そして、コロナ渦中でアメリカに帰国した時に、時間に余裕ができたので、せっかくだしということでプログラミングの勉強を始めたんです。

自分の知見を全て活かして、リスクの原因療法をしたい

─ これまでの経験を含めた上で、LegalOnに入社した理由は何ですか?

大きく3つあります。
①自身が関われるものに対する影響力が大きい
NYの法律事務所でも日本の企業法務でも同じですが、基本的な業務は1件1件のトラブル予防や対処になるので、目の前のクライアントしか助けることができません。
もっと広く一般に手を差し伸べることが可能であれば……と思っていたので、LegalOnのサービスがドンピシャだったというわけです。

②トラブルやリスクの原因療法ができる
事業部とのやり取りにおいて、「トラブルを防止するためにはこれをする必要がある」と伝えたとして、その1件では予防できても他の案件ではトラブルが発生することは多々ありますし、何回も伝える必要があります。
ある一つの問題を解決するという対処療法じゃなくて、根本から原因療法をして同じことの繰り返しをなくしたいという思いがあり、それがサービスに結びついたんです。

③自分の知識と経験全てが活かせる
NY州の弁護士資格を持ち、日本企業での法務経験を活かせることに加えて、プログラミングの知識も活かしてサービスの開発ができる場所は、他にはない魅力です。
ITの発展に伴って、それに乗っかった最先端の技術開発もできるので、それをフロントに立って行えるというのが入社の決め手でもありますね。

─ LegalOnでの業務内容を教えてください。

LegalOnでは、「LegalForce」というAIで契約書を自動レビューできるサービスを提供しているのですが、私はそのサービスのコンテンツを作ったり、品質を上げていくための改善をしたり、これまでにない新機能を開発するなどしています。

特に、自動レビューを行うと契約書に潜むアラートが「LegalForce」の画面上で表示されるのですが、アラートが出る条件や、アラートの内容などのルールを作っています。
最近では、ChatGPTを活用した新機能の開発にも携わりました。

日本と世界の考え方、サービスの違いについて

─ 日本のビジネスに関して、他の国との違いを感じることはありますか?

日本だけの話ではなく、世界各国で考え方は異なりますので、それぞれ違いが見えますね。
例えば、ビジネスを始める時に国内を制覇してから海外に進出するのか、海外進出も同時に考えるのかといった点ですね。
サービスによっては、その国の環境次第で適合しないものもあり、いざ進出!という時に想定外の市場開拓を迫られるリスクもあります。
また、ビジネスは戦と同じなので、国内を攻めて行くうちに海外では競合他社がどんどん生まれて、マーケットを取り切れないという、取り返しのつかない状態に陥ることもあります。
こうした状態で消えていく企業も、たくさんあるのではないかと思っています。

─ 日本のWebサービスについてはどうでしょうか?

日本のサービスに関しては、UIとUXデザインで特徴が現れています。
例えば、サイト検索をする時に検索バーだけがあるのか、あらゆる情報が散りばめられているのかという点ですね。
これはどちらにも魅力があって、前者のUIUXだと「ユーザーが何をすべきか」が一目でわかります。
後者のUIUXの場合、「見たいと思えるコンテンツが探さなくても表示される」というメリットがあります。
ユーザーターゲットによっては、何がお客様にとって必要とされるUIUXなのかという点が重要視されるものだと思いますね。

アメリカとは違った、日本の印象と生活について

─ 日本全体の印象はどうですか?

私は日本も日本語も好きですが、日本全体でも英語力をもっと伸ばしたほうが、あらゆる可能性を生み出せるのではないかと思います。
特に、IT業界はどんどん進化していくので、高い技術力を持つエンジニアもさらに必要になってきます。
そして、エンジニアがコードを書く上で扱う言語は英語ですので、英語力を身に付けることでこれまでになかったサービスを早いスピードで開発できるのではないかと考えます。

また、キャリアやビジネス展開についても同じことが言えると思っていて、英語力を伸ばすだけで活躍の場を世界に広げることができます。
国内にキャリアを限定するのは、非常にもったいないと私は考えます。

─ 日本企業に入社するグローバル人材が、よく直面する壁って何ですか?

よくあるのは、さまざまな場面で言語化されていない慣習などをくんで適応しなければならず、前提知識や経験がない外国人にとっては、置いていかれやすいことですね。
例えば、教育や社内規程については、まだまだ外国人にとってなじめない点が多々あります。日頃の文章に比べると難しい表現で書かれていたり、日本ならではの労働に関するルールそのものへの理解や、言語化されていないがルール化されている事柄をくみ取れず「自分は迷惑になっているのではないか」と思ってしまう場面があります。
個人がどれだけ語学や文化を勉強したか以外に、企業側も受け入れ体制を整える必要もあると考えていて、相互で良い影響を与えることで企業での定着率を上げられると思っています。

─ 日本での暮らしはどうですか?

日本は普段の生活でぼーっとしていられたり、夜にランニングしても安全なので世界が違うなと(笑)。
私はランニングが好きなのですが、ニューヨークの夜だったら、一人で走るのは命の危険さえあります。
もう10年前ぐらいの話にはなりますが、当時は千駄ヶ谷に住み、神宮外苑→赤坂→新宿とか皇居をぐるっと回って戻るというコースが一番好きでよく走っていました。
一度ちょっと足りないなと思って、スカイツリー方面に走り、途中にある川の手前に工場がたくさん現れたのですが、アメリカだと工場の前で夜9時ごろ走るのは非常に危険なんです。
でも日本だったら安全なのかなと思って悩んでる途中に、おそらく5、6歳ぐらいの小さな女の子が出てきて……一人で歩いてコンビニに行って何か買って帰っていったんです。
ああ、危なくないなって(笑)。

今では、大好きな日本でやりたい仕事もできていますし、明るい仲間に囲まれて楽しい時間を過ごせています!

─ マイケルさんありがとうございました!
当社では、この記事で取り上げた『LegalForce』や法的コンテンツの開発を担う弁護士を募集しています。
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