企業規模が拡大しても成長機会はある? 若手エンジニアの成長秘話
立ち上げフェーズの組織に比べ、ある程度規模が大きい組織は、「もう完成していてやることがなさそう」というイメージをもたれることが少なくありません。
社員数が500名を超える当社も、こういった声をいただく機会が増えてきました。
実際、成長の機会はもうあまりないのでしょうか? 当社で活躍する若手バックエンドエンジニア2名に、語り合ってもらいました。
技術力を高めたい! 刺激ある環境を求めてLegalOn Technologiesへ
― お二人のLegalOn入社までの経緯を教えてください。
井田 新卒で入ったのが100人規模のベンチャー企業です。
勢いのある会社だったのですが、エンジニアの技術レベルが比較的フラットだったため、学びや成長に課題を感じていました。
ロールモデルとなるエンジニアと一緒に働きたいと考えるなかで出会ったのが、LegalOnです。
川本 自分も井田さんと同じで、転職のきっかけは「開発技術を高められる会社に行きたい」と考えたことです。
前職は中堅のユーザー系SIerで、IT知識0の新卒入社でした。
エンジニアとしての成長は実感できていたのですが、年次が上がると管理側に回されそうで。
バリバリ開発をやっていきたい自分とはその点がミスマッチでした。
― 転職活動開始時点でLegalOnのことは知っていたのですか?
井田 大学院時代に自然言語処理を学んでおり、その関係で社名は知っていました。
ただ、「開発力のありそうな会社だな」くらいのイメージですね。
川本 自分はよく知らずにとりあえずカジュアル面談を受けたのですが、びっくりしました。
面談で聞いた社員数と採用サイトに書いてある社員数が全然違うくらい、成長スピードが速かったんです。
「ここでなら自分も一緒にできる。刺激的な開発に関われる」と期待しました。
レベルの高いエンジニアに囲まれプレッシャーは?
― 実際に入社してみて、いかがでしたか?
井田 前職と似たような企業規模だったのですが、「開発チームを強くする」、「いいプロダクトを作る」という気概にあふれた人が多く、驚きました。期待以上にレベルの高いメンバーが多く、面食らいましたね。
特に、技術的な知識の深さが段違いでした。
メンバーのレベルも高いですが、リードクラスになると自分が分からない低レイヤーの知識もかなり深くて。
もう少し話についていけるかな、と思っていたのですが……(笑)
川本 成長できる環境であるという意味では、プロダクト自体が急成長中だったことも大きかったですね。
ハイレベルのエンジニアが集まって、高度なアーキテクチャを実現しようとしている環境で。
ちょうどRDBの移行など技術の転換点と重なったこともあり、貴重な経験ができたと思います。
― 周囲にハイレベルなエンジニアが多い中で、キャッチアップに不安はなかったのでしょうか?
井田 ナレッジシェアをすごく重視する文化に助けられました。
エンジニアのレベルが高いだけでなく多様なバックグラウンドでもあったため、相談すれば誰かしら教えてくれる、という環境でした。
時にはペアプログラミングで一緒にコードを書いたり、といったこともあります。
川本 例えば自分はJavaでの開発経験がなかったのですが、開発言語をJavaに移行するプロジェクトが立ち上がった時、手を挙げたらアサインしてもらえて。
メンバーやリードの人に教わりながら、経験を積むことができています。
それくらい挑戦におおらかな文化だったので、経験のない技術にもそこまで心配はなかったです。
初期開発から負債解消まで一貫して関わることで得られた気づき
― 挑戦しやすい環境とのことですが、これまでどのような開発に関わってきたのですか?
井田 入社当初は『LegalForce(AI契約審査プラットフォーム)』のバージョン管理機能に対する機能追加などを担当しました。
その後は他社製品とのAPI連携機能、さらには当時リリース前だった『LegalForceキャビネ(AI契約管理システム)』の新規開発などですね。
川本 私も最初は『LegalForce』からです。
契約書のレビュー機能の改修を3ヶ月くらい。
それから『LegalForceキャビネ』開発に移ってデータベースの中から契約リスクのある契約書をフラグ立てする機能、類型という契約書の種類を自動振り分けする機能などの開発に関わりました。
― その中で特に印象深かったものは?
井田&川本 『LegalForceキャビネ』のRDB移行(FirestoreからMySQLへの移行)ですね。
― 意見が一致しましたね(笑)。
井田 元々『LegalForceキャビネ』は顧客ニーズが高く、スピード優先でPOC(概念実証)から最短でリリースにこぎつけた経緯がありました。
必要な機能と信頼性は保った状態でリリースはしたのですが、拡張性という面では技術的負債を抱えていまして……
川本 リリース後順調にユーザー数が増えていって、今の仕組みでは耐えきれない、という限界が見えてFirestoreからMySQLへの移行を実行しました。
移行中も運用を止めるわけにはいかないので、「どうやって障害を起こさずに移行するのか?」には頭を悩ませましたね。
井田 私たちは初期開発にも関わっていたので、負債を積み上げてしまったのと解消すること、両方に関わったことになります。
そのおかげで保守しやすいコードベースの書き方とか、開発における長期的な視点の重要性とかを身につけられたので、苦労は多かったですが非常に貴重な経験でした。
プロダクトの提供価値を追求することが、成長に繋がる
― 入社してから今までで、どんな成長ができたと思いますか?
井田 技術力の高い人たちにもまれながら、本格的なプロダクト開発にガッツリ関わる経験ができました。
ユーザー数が増えても安定してスケールする仕組みを意識して機能開発するなど、開発における勘どころみたいなものは身につきましたね。
川本 リーガルテックという領域柄、セキュリティに対する意識も高まりましたね。
自然言語処理やAIをどうやってシステムに組み込んで価値提供していくかを、PdMと一緒になって考えていくことは、非常に学びが多い経験でした。
― お二人の入社時から、会社の規模がかなり拡大していますよね。
これから入社したとしても、成長の機会は多くありそうですか?
川本 今後も新しいプロダクトや機能開発は豊富なので、すごく多いと思います。
先ほどJava未経験からプロジェクトにアサインされた話をしましたが、未経験でも新規プロジェクトに加わることができる環境ですし。
井田 当社のエンジニアは、技術力だけではなくソフトスキルの高い人が集まっています。
分からないことを気軽に聞きやすい雰囲気があるだけではなく、相手の意見を尊重しながらも、合理的に、対等な議論ができるので、良い刺激になると思います。
川本 たしかに議論はかなり活発ですよね。技術面接でも、知識よりも考え方を問うような面接をしているので、ソフトスキルが高い方が多いのかもしれないです。
― LegalOnにはどんな人が向いていそうですか?
川本 技術面のキャッチアップは入社後でも可能なので、とにかく考え続ける姿勢をもった方が向いていると思います。
例えば何か判断する時でも、なんとなくではなく、理由を言語化できるまで考え抜くような。
井田 開発に真摯な方ですかね。
「自分の担当領域だけやっていればいい」ではなく、少しでもプロダクトを良くしていこうと、提供価値を自分ごと化して捉えられることが大事だと思います。
― 技術だけではなくマインドも大切にしているからこそ、成長しやすい環境になっているのかもしれませんね。
本日はありがとうございました。
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