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地方銀行からAI企業へ。自ら考え、ゼロからつくる楽しさがLFの醍醐味

黎明期のLegalForceに参画。法学部を卒業後、銀行員、パラリーガルのキャリアを歩んだ乾は、なぜ創業して間もないLegalForceを選んだのでしょうか。入社から2年を経てプロダクトマネジャー(PdM)として働く彼女は今、何を思うのか。お話を聞きました。

乾 瑛美子(いぬい・えみこ)
製品開発(D&D)Section 製品企画(Product Planning) Unit プロダクトマネジャー(PdM)

2016年京都大学法学部卒業。2017年、地方銀行に入行し融資などを担当。2018年、パラリーガルとして法律事務所へ入所し、建物明渡訴訟の訴状、破産や個人再生手続きの申立書の起案担当を経験。2019年9月、LegalForceに参画。AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」にインプットするAIデータの作成や、コンテンツ作成を担当。2020年7月よりPdM。2021年11月より「LegalForceキャビネ」担当。現職。行政書士。

1度目の転職で 業務効率化の重要性を実感

――2021年11月から「LegalForceキャビネ」の担当になったんですよね。

そうなんです。もともとは「LegalForce」のPdMだったのですが、「LegalForceキャビネ」を契約のリスク管理までできる製品にするため、異動することになりました。ほとんどの企業では、締結済み契約書のリスク管理が万全ではないという現状があります。不利な契約内容があると、何かトラブルが生じたときに、相手の責任を追及できなかったり、こちらが責任を負わされたりします。「LegalForceキャビネ」にアップロードすることで、契約内容をデータ化しリスクを制御できるシステムをつくっているんです。

――なるほど。PdMとして大活躍されていますが、大学卒業後は銀行に勤めていたそうですね。

ビジネスがどんなふうに動いているか、社会にどうお金が流れていくかを勉強したいと思って、銀行に入りました。私は融資担当だったのですが、日中はひっきりなしにかかってくる電話への応対、午後3時に営業が終了したら締めの作業を行い、稟議書作成などの事務をする流れでした。

電話を受けたらメモに要件を書き留め、別フロアの担当者のデスクにそれを置いて戻る。稟議は出力した紙を支店長まで回して、パンチ穴を開けてひもで綴って保管…。とにかくすべてがアナログでした。社会のお金の流れを知ることはできたんですが、日々の業務に非効率さを感じていました。

――翌年には、法律事務所に転職されました。

大学時代、法律のことを勉強していたので、やっぱり法律に関わる仕事をしてみたいという気持ちになりました。せっかくなら大手の事務所で経験を積みたいと考え、全国各地に拠点を持つ法律事務所にパラリーガルとして入所したんです。

その事務所では、業務効率化のためのシステム導入を積極的に進めていました。たとえば電話応対も、受けた内容をシステムに入力して、各地の弁護士に引き継ぎが可能。スケジュール管理やクライアントとのやりとりもシステムにしっかり残るようになっていたんです。手書きがなくなって雑務に割かれる時間が大きく減ったので、訴状の起案など、自分の業務に時間を使えるようになりました。仕事が楽しくなり、前職との大きな差を感じましたね。

業務効率化システムが社会に浸透すれば、多くの人が楽しく仕事をできるようになって、生産性が向上していく。そう考えるようになり、法律の分野のテクノロジー化に関わる仕事をしたいという思いが芽生えました。

LFでわかった 今ないものを自分の手でつくるおもしろさ

「世の中にひろがっていくサービスをつくるLFに携わりたい」と語る乾

――そんなとき、LegalForceに出会ったんですね。

はい。AIで契約書を審査するプラットフォーム「LegalForce」を知って、「世の中に広がっていくだろうな、この会社に携わりたいな」と感じました。黎明期の会社で知名度もなかったので家族には心配されましたし、多少の不安もありましたが、それよりもワクワク感のほうが大きかったですね。

――入社して最初に担当したのは、どんな仕事でしたか?

「LegalForce」にインプットするAIデータの作成やコンテンツ作成です。当時は、レビューとして表示される文言がちょっと難しい言葉で書かれていて、「それってどういうこと?」と感じるユーザーも少なくありませんでした。法律知識を生かして、その指摘が何を指しているのか、何をすべきか、ユーザーがすぐ理解できるような文言に修正していくプロジェクトを担当していました。

リリースしたときに、CS経由で「わかりやすくなった」「どう修正したらいいか、見ただけで理解できるようになった」というユーザーの声をいただけたのは嬉しかったですね。また、自分の裁量でゼロから考えて仕事をやり遂げたのは初めてだったので、「仕事がおもしろい」と実感したのを覚えています。

――その後、PdMの業務を担うようになりましたが、どんな変化がありましたか?

PdMとして最初に取り組んだのは、まだ数が少なかった「LegalForceひな形」を充実させていくことでした。ユーザーが望んでいる契約書ひな形をリサーチし、どんなひな形を加えるかを決め、法律事務所の方と連携してリリースしていくものです。

それまでとの大きな違いは、仕事を誰かに依頼する必要がある点でした。一緒に仕事をする人に、なぜそれをつくるのかを伝えて、納得してもらう。その作業は簡単ではありませんでしたが、リリースしたひな形がたくさんダウンロードされたり、「LegalForce」そのもののユーザーが増えたりと、目に見えてその成果が感じられました。

その後は担当する機能も増え、2020年4月からは、新機能「自社基準レビュー」の開発を担当することになりました。独自の修正方針や修正文例などを登録することで、業界の慣習や企業のポリシーに合ったレビュー結果を表示させるものです。

これが、チームとして取り組んだ初めての大きなプロジェクトでした。メンバーは、エンジニアやデザイナーを含めて10名ほど。ユーザーの役に立つ機能にするために全員で議論を交わしたり、当社の法務担当である弁護士にヒアリングを行ったりしました。経験豊富な年長者の方もいて、アドバイスをたくさんいただけたので、9月のリリースにこぎつけることができました。

チームで補い合い チャレンジできる環境だから成長できる

――全員の力で大きなプロジェクトを成功させることができたんですね。

技術的な部分など、わからないことだったり苦手な分野があってもメンバーのみなさんが教えてくれて、チームワークも良いので楽しく働けています。そして、法学部出身であることやパラリーガルの経験を生かして、ゼロから何かをつくれるところにやりがいを感じていますね。

また、LegalForceはどんどん成長している会社なので、惰性がなく、次々に新しいチャレンジができます。何かやりたいことがあれば、なぜやるべきかを考えて提案し、その必要性を納得してもらえれば挑戦させてもらえる環境。だからこそ自分自身も成長していけると思います。

――あえてLFの課題を挙げるなら、どんなことですか?

まだまだ新しい会社ですし、どんどんメンバーが増えて組織として必要な規定だったり、ルールは整っていません。そのために非効率になっている部分はあるかもしれません。そこはこれから整えていくべきかなと思っています。

――最後に、これからどんな人と働いていきたいかを教えてください。
私もそうなんですが、裁量をもって、自分で考えながら周囲と調整して仕事をするのが楽しい人はLegalForceに合っていると思います。そして、新しいことにチャレンジしていきたいという意欲を持っている人と働いていけたら嬉しいです。

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