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リーガルテック企業が子ども向けすごろく大会を開催!? 【イベントレポート】

日曜の午後。豊洲のオフィスに小学生の親子がゾロゾロ……。
広報の田島です。
去る2023年3月26日、LegalOn Technologiesは「こども六法すごろく大会」を開催しました。
大ヒット作「こども六法」の著者である、山﨑聡一郎さんご本人も登場した3月26日のイベント当日の模様をご紹介します。

「こども六法」とは?:大人でも難解な法律をイラストつきで誰でもわかるように書き換えた本。発行部数累計75万部を突破し大ヒット。2020年には、ボードゲーム版「こども六法すごろく」が発売。子どもが知っておきたい法律の知識や考え方を、○×クイズで楽しく学べる。

企業理念をかたちに。子どもが法律に親しむためのイベント

LegalOn Technologiesは、契約×AIのSaaSサービスを提供するテクノロジー企業です。
企業向けにサービス提供を行うBtoB企業である当社がなぜ、親子向けのイベントを開催したのか?

その理由は、当社が掲げる「法とテクノロジーの力で、安心して前進できる社会を創る。」というパーパスにあります。
これには、「全ての人が、法律を理解し、力にできる社会を実現したい」という想いが込められています。
だからこそ、「法律は、子どもにこそ必要なもの」という「こども六法」著者の山﨑さんの取り組みに共感。
子どもが楽しく法律にふれられる今回のイベントが実現しました。

雨にもかかわらず、たくさんのご家族に参加していただけました。

イベントの会場は、豊洲にあるLegalOn Technologiesのオフィス。
あいにくの雨にも負けず、法律に興味のある10組のご家族が参加してくれました。
「法律だから少し難しいかな……」という心配をよそに、小学校3、4年生を中心に幅広い年代の子どもたちが参加をしてくれました。
中には、山﨑さんのファンというお子さんもいて、著書を抱きしめながら参加してくれました。

山﨑さんと3人の弁護士の先生も加わり、
にぎやかな雰囲気の中でイベントは始まりました。

作者本人や弁護士が進行役になってゲームはスタート

イベント冒頭でルール説明をする山﨑さん。法律に関する少し難しい言葉も飛び出しますが、お子様たちは興味津々。

小学校低学年のお子様は簡単なファーストステップ編、高学年と大人の方はベーシック編の卓に分かれて着席。
まずは作者の山﨑さんによるルールの説明から始まります。

ファーストステップ編はサイコロを振って出た目だけ進み、いち早くゴールを目指す普通のすごろくですが、ベーシック編には法律を意識した特別なマスとルールが加わります。
法律クイズに挑戦し、正解すればポイントがもらえるクイズマス、法律にまつわるイベントをこなすイベントマスなどです。
法律クイズは民法や刑法、いじめ防止対策基本法など本物の法律に関する内容で、専門用語も登場する本格派。
でも、「友達から借りたゲームソフトを返さなかったら?」など、子どもにもイメージしやすい場面から出題するなど、親切設計となっています。

「こども六法すごろく」作者である山﨑さんも、ゲームマスターとして参加。みんな真剣です。
弁護士の先生が法律の話をしていますが、真剣に聞いているのは実は小学校低学年の子たち。

クイズの難易度は3段階で、難しいものほど高得点です。
イベントには「さらに高得点が狙えるクイズ」「ゲームのルールを変更」など場を盛り上げる要素が満載で、それらと順位点の合計で、優勝者を決めます。
今回は卓ごとの優勝者には、表彰状と賞品も用意しました。
優勝目指してがんばってもらいましょう!

それぞれの卓には、山﨑さんと弁護士の先生がゲームマスターとしてつきます。
ゲーム中、難しい法律用語のわかりやすい解説もしてくれるので、スムーズかつためになる進行となりました。

イベントカードの指示で突然始まるにらめっこ大会。カードを引いた人がみんなと勝負し、勝つごとにポイントをゲット。

法律や社会の仕組みをゲームで疑似体験。「なるほど!」の声も多数

初めはファーストステップ編を楽しんでいた低学年グループも、2回目はベーシック編に挑戦! 難しいと思われましたが、ゲームマスターのサポートで楽しくプレイできたようです。

優勝者が決まり、2回目のゲームに入る卓も出てきた頃、
高学年の卓でイベント発生! 引かれたカードは…… 「公共財イベント」!
みんな緊張の面持ちですが、聞きなれない言葉に?マークも浮かびます。

公共財イベントは、「みんなで手持ちのポイントを出し合って橋をつくる」というイベントなのですが、肝は「誰が何ポイント出したかはわからないけど合計6ポイントを超えたらみんなが得するチャンスを得られ、満たなかったらみんなが損をする」というルール。
つまり、みんなが自分のことしか考えずに1ポイントずつしか出さないと、結局みんなが損をすることになります。
みんながちゃんとポイントを出すかどうか、参加者も見ている人もハラハラドキドキ……

「公共財」という難しい概念の解説中。でもゲームで擬似体験した直後なので、みんな納得の顔。

結果はなんとピッタリ6ポイントで無事成功!
みんなにも笑顔がもどります。
イベント後、ゲームマスターから解説が入ります。

実は、これはまさに道路や橋といった現実の公共財をつくる場面を再現したイベントとのこと。
みんなが使う公共財がきちんとつくられるようにするために税金があるんだよ、という説明がされると、納得感が強かったようでお子様たちは何度もうなずいていました。

そのうちに時間切れとなり、すごろくは終了。
結果発表と、それぞれの卓の優勝者への表彰状と記念品授与が行われます。

各卓の優勝者には山﨑さんが手ずから表彰状と記念品を授与。良い思い出になったはず。

最後には集合写真を撮影してイベントは全て終了しました。
参加してくれたお子様たちからは、
「法律ってよくわかっていなかったけど、意外と身近なんだなと思った」
「山﨑さんに会えて感激した」
保護者の方からも、
「大人でも楽しめました。子どもには難しいかな〜と思っていましたが、先生方の解説がわかりやすく、楽しめたようです」
「学校でもやってほしい。Webアプリでもできるとうれしい」
など、うれしい感想をいただきました。

最後は山﨑さんを囲んでみんなで記念撮影。ご参加ありがとうございました!

山﨑さん「法律は子どもにとって人生を自分で選ぶ力」

「子どもの頃犯罪レベルのいじめを受けていて、そのとき法律を知っていれば身を守れたはずだったという思いが、『こども六法』をつくろうと思ったきっかけです」と原点を語る山﨑さん。

イベント後、山﨑さんにも感想を伺いました。
「小学生くらいでは、なんとなく法律用語は聞いたことがあるけど、意味はちゃんと理解していない、という子どもがほとんどです。でも、法的知識、法的な思考は、小学校でも活用の場が多いもの。それは友達に対して、相手の権利を尊重しながら自分の権利を主張できるバランス感覚だったり、自分が納得できる選択肢を選べ、その判断に対して責任を負える、という人生を選ぶ力だったりというものです。法律のプロにならなくてもいい。イベントを通して法律に対して『面白いものなんだな』と実感してもらえたら」。

主催した当社社員からは
「山﨑さんの著書を読んで、子どもがいじめから身を守る手段として法律の知識を持つことの大切さを知りました。このイベントが、お子様たちが法律を身近に感じるきっかけになったのであればうれしいです」という感想も聞かれました。

実は当社にとって、子ども向けのイベントは初の試みでした。
でも、蓋を開ければ大盛況とうれしい結果に。
LegalOn Technologiesでは、今後もより多くの方が法律に親しめるようなイベントを企画していきます。
どうぞお楽しみに!

山﨑 聡一郎(やまさき・そういちろう)さん 合同会社Art&Arts代表
『こども六法』著者、教育研究者、写真家、俳優。慶應義塾大学総合政策部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会学)。2013年より「法教育を通じたいじめ問題解決」をテーマに研究活動を開始。現在は、いじめ問題に関する研究・情報発信を行いながらミュージカル俳優としても活動。劇団四季「ノートルダムの鐘」に出演するなど。法と教育学会正会員、日本学生法教育連合会正会員、板橋区演奏家協会理事。

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