検索技術勉強会~2023 Winter~ イベントレポート
こんにちは! LegalOn Technologies採用の松本です。
去る2023年12月20日、社外の検索エンジニアを招いたイベント『検索技術勉強会 ~ Search Engineering Tech Talk ~ 2023 Winter』を豊洲オフィスで開催しました!
技術発表、懇親会と大いに盛り上がったイベント当日の様子をお届けしますので、ぜひご覧ください!
検索技術勉強会とは?
2019年の初回から始まり、コロナの影響による休眠期間を経て、今回で約4年ぶり5回目の開催となった検索技術勉強会。
この勉強会は、「検索」/「検索システム」に関連する技術や手法、そして検索システムやサービスを作る上での共通の課題とその解決策の知識を共有する場を提供することを目的としています。
「特定の検索エンジンに限定しない検索の勉強会があれば……」という1人のエンジニアの声から始まったこの会は、様々な企業の検索エンジニアたちのコミュニティで運営しており、以下のようなトピックを扱っています。
今回は当社の検索エンジニア、浅野が主催メンバーの一人として運営を主導し、スピーカー3名による技術発表と懇親会を行いました。
年末近くにも関わらず、告知後すぐに多くの方からの応募があり、約70名にご参加いただきました!
当日の会場は満員で、キャンセル待ちの方が入れないほど盛況でした。
ここからは当日の様子について、検索・推薦チームのエンジニア、浅野と勝田に感想を聞いてみました!
スピーカー3名による技術発表
- 今回は、ゲストスピーカー2名と当社から1名、合計3名の方に発表していただきましたね。
浅野 どの発表も単に自社の検索基盤の紹介だけでなく、技術的にも深い内容ばかりで、個人的にも大いに学びがありました。
SNS(X)でのハッシュタグ投稿も多く、イベント終了後も盛り上がりは続きましたね!
- 各発表についての感想もぜひ聞かせてください!
①「検索エンジンをVespaへ移行しています」 株式会社スタンバイ/鷹取様
浅野 鷹取さんには、Vespaという検索ミドルウェアについて解説いただきました。
Vespaは日本ではまだあまり使われておらず、国内の知見も少ないため、検索エンジニアにとっては非常に貴重な情報でした。検索チームのエンジニア全員が参加していました企業もありましたね。
勝田 Vespaに関する技術選定や移行方法について理解する良い機会となり、とても参考になる内容でした。今後は Vespa の活用を進めていくとのことですので、次の発表も楽しみにしています。
浅野 実は、Vespaの開発を主導しているアメリカのエンジニアが今回の勉強会の存在を知って「日本の技術勉強会でVespaに関する発表がある」とSNSで発信してくれたんですよね!
投稿を見つけて、世界的にもかなり貴重な情報共有の機会を作れているのかもしれないと、嬉しくなりました。
②「言語モデルを用いたQuery Categorizationへの取り組み」株式会社メルカリ/有村様
勝田 Query Categorization の実務での応用についての説明は、普段あまり聞けない内容で非常に学びが深かったです。
ちょうどQuery Understanding の基礎を学んだばかりで、言語モデルベースのアプローチは将来的に試してみたいと思っていたので、ぜひ今後参考にさせていただきたいと思います。
先進的な技術の活用に精力的に取り組まれているのは、さすがメルカリさんだなと感心しました。
また、続く私の発表内容とも関連性があるトピックだったので、偶然にも良い流れが生まれていたかもしれません(笑)
浅野 確かに、Query Understandingつながりということで、丁度いい流れになっていた感じがしますね!
③「検索クエリパーサー自作入門」株式会社LegalOn Technologies/勝田
- 今回の登壇を振り返って、いかがでしたか?
勝田 先日テックブログでも公開した、検索クエリパーサーの自作が必要になる状況とその作り方について、発表しました。
モチベーションから具体的な検索クエリパーサーの作り方までを解説した記事は少ないので、検索システム開発に役立つ内容を提供できたと考えています。
もともとテックブログの執筆だけで終わらせるつもりでしたが、ブログだけでは人の目に留まるのに限界があるので、このような勉強会で発表できたことは良かったです。
また、発表しながらインタラクティブに聴講者の様子を見れるので、どの部分がウケたのか、滑ったのかがリアルタイムでわかるのも、オフラインならではで面白かったです!
浅野 今回は自社開催だったこともあり、当社からも発表できたことは企業のブランディングの観点からも大きかったですね!
懇親会での交流
- 発表会の後の懇親会はいかがでしたか?
勝田 最近検索技術に触れ始めた方や興味がある方、検索技術をバリバリ使って開発されている方など、さまざまな方と交流できました。
発表では時間が足りず触れられなかった内容や、日々の開発でかかえている課題や疑問、解決策や工夫していることなどについて意見を交換したり。
大学時代の同級生も来ていてたので、若干同窓会のような雰囲気もあり、楽しい時間を過ごしました。
浅野 こういった社外の人と技術的に交流する機会はなかなかないので、貴重な時間でした!
各企業ごとにドメインやサービスが異なり、それぞれが抱える課題も異なるため、それらについてディスカッションできるのはやっぱり面白いなと。
1時間弱で終わってしまったんですが、あと3時間ぐらいは全然話せましたね(笑)
勝田 そうですね、もっと多くの人と話したかったのですが、時間が足りず。こういう交流のためだけのイベントがあってもいいと思うほど、楽しく盛り上がった懇親会でした。
浅野 勉強会は懇親会が本番みたいなところもありますからね(笑)。勉強会で聞いた話をネタに盛り上がれる部分もあるので。
当日の参加者からもSNSなどで、懇親会が大いに盛り上がったという感想を多くいただきました!
私自身もこの会を通じて、元々の知人だけでなく、初めて会う方々とも交流を深めることができ、大変有意義でした。
今後もこのような活動を続けて、コミュニティの輪を広げていきたいですね。
イベントを振り返って
- 最後に、勉強会全体をふりかえって、どうでしたか?
浅野 今回、初めて主催者のひとりとして運営に携わらせていただきました。
4年ぶりのイベント再開は大変な部分もありましたが、社内外からの多くの方々の協力を得て無事にやり遂げられた達成感は大きかったです!
懇親会で皆が笑顔で話している様子を見ることができたことは本当に嬉しかったですし、感慨深いものがありました。やって良かったなと。
勝田 発表を通じて、コミュニティへの帰属意識や貢献を実感し、自身のことを認知してもらう機会も得られたことは有意義でした。
また、イベント開催に関するノウハウなど今後に役に立つ経験が得られたと感じています。
- 今後の開催については、いかがでしょうか?
浅野 次回もスピーカーが集まれば、ぜひ新オフィスのお披露目を兼ねて渋谷オフィスで開催したいと考えています!
(※LegalOnは2024年4月に渋谷オフィスへ移転予定。)
今回はメインの発表が3本でしたが、次回はLT(Lightning Talk)も取り入れて、メインの発表を2本、LTを4-5本程度やってみるのも面白いかもしれません。
勝田さんもまた良いネタがあればぜひ(笑)
勝田 実はもう、LTで話せそうなネタを一つ思いつきました!
今後も、話題があるときは積極的に発表したり、主催者側としても協力していきたいと思います。
浅野 それは頼もしいですね。検索だけでなく、他のエンジニアにも広く認知されるように、会社のブランディングや採用の側面でも貢献していきたいですね!
- 次回開催も今から楽しみですね!お疲れさまでした!
いかがでしたか?
今後もこういった技術イベントや開発チームの活動など発信して参りますので、ぜひお楽しみに!
また次回以降開催されるイベントについても、ぜひぜひ皆さまのご参加をお待ちしております!
We’re Hiring!
LegalOn Technologies の開発チームでは、検索・推薦エンジニアを積極採用中です!
少しでも興味をもっていただけましたら、ぜひお気軽に採用チーム(recruiting@legalontech.jp)までご連絡ください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!