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製品開発から組織創造へ キャリアとともに事業もスケールさせ続ける経営企画リーダーが辿った道のり

こんにちは。広報の阿部です。部長の関戸佳彦に、経営企画の仕事について語ってもらうこの企画。
ここまで、経営企画の仕事内容経営企画に求められる知識・マインドセットについて聞きましたが、最終回である今回は、関戸のこれまでのキャリアに迫ります。

※所属部署・肩書きは取材当時のものです

技術者として自ら営業まで一気通貫で携わる

── 新卒で入社した企業ではどのようなことをしていたのですか?

新卒で大手SIerに入社し、開発から提案営業まで幅広く携わりました。
システムエンジニアとして、仕様を固めるだけでなくコードも書いてお客様のシステムを開発。
そのシステムを自分で売る経験もしました。
主に中小企業向けに少人数で全ての工程に携わり、これに約2年強従事していました。

── ちなみに、コーディングはどこで学んだのでしょうか?

会社が約半年をかけて手厚く研修を実施してくれました。
その後独学も続けましたが、ほぼその研修のおかげです。
基礎の構築に一番役に立ったのが、「データ構造とアルゴリズム」の研修です。
文系卒の私としては理解するまでに非常に苦労しましたが、理解した後はプログラミング言語の習得スピードが向上しました。


グローバル家電メーカーでロビイング活動をするため、30か国以上回る

── 2社目への転職の理由は何でしょうか?

その後、目の前のお客様だけでなく、もっと広く影響を与える仕事をしたいと思い、グローバル家電メーカーの研究開発(R&D)の企画ができるポジションに移りました。

── 業務内容を教えてください。

入社したのはちょうど会社が家庭用ゲーム機の開発を立ち上げた頃で、製品開発プロジェクトのロードマップを描き、プロジェクト事務局(PMO)としてさまざまな利害関係の調整や課題解決を推進して、ゼロから製品発売まで完遂させました。

その後、テレビがアナログ放送からデジタル放送に切り替わる時代になり、私はその移行に対応するプロジェクトに従事しました。
海外は日本と放送の仕組みが違うため、テレビという製品をグローバル各国の市場にタイムリーに導入するためには、放送方式に関する正確な情報収集が必須となります。
また、自社保有の特許や技術を活かすためには、ロビイング活動※が必要となります。
時には国とも協働しつつ、世界を飛び回りながら30を超える国の市場調査やロビイング活動をしていました。この活動は特に大変でした……。

※ロビイング活動:企業や利益団体などが、政府や行政、国際機関などに法整備、ルールの策定や変更、規制の新設や撤廃等を働きかけること。

── あの時代の裏側に、関戸さんがいたんですね!


会社全体を動かす術を身に付けるべく、働きながら社会人大学院生へ

── その後に学び直しをされたとか?

その後にリーマンショックが来て、世の中が不安定に。一方で、動画共有サービスのYouTubeやTwitter、SNSなどの新しいサービスが世の中に広まってきた頃ですね。
この頃、私は新しい事業を創造したり、会社全体を動かしたりすることに挑戦したいなと思い始めました。
しかし、それまでは部門内での立ち回りだけしか経験してこず、会社全体を動かすポジションに立つには力不足だとも自覚していました。

そこで仕事の傍ら、夜間開講の社会人大学院に通うことを決めました。
海外留学も考えましたが、当時非常にチャレンジングな仕事を経験できていたので、仕事を継続しながら学びたいと考えたためです。
大学院では経営学を専攻し、経営戦略やファイナンスを中心に学びました。
知識として身に付けるだけでなく、戦略立案や事業計画策定など、会社での実務に落とし込むことを意識していました。

── 大学院では、どのような刺激を受けましたか?

社会人大学院には、志の高い方や名だたる企業の方が多く在籍しており、そのような方々と、日々ケーススタディなどで議論を戦わせることに大きく刺激を受けました。
また、ゼミの指導教官より、修士論文の作成にて問いの立て方から、論理構成、データの収集・分析方法までみっちりと教えて頂いたのですが、そのおかげで、会社での文書作成やレビューの力も飛躍的に向上したことを覚えています。

ちなみに、国外企業の第一線の方々と一緒にお仕事をした際、みなさん当たり前のように修士号や博士号を取得していたんです。
日本のように学部卒のまま定年まで勤め続けるというのは珍しいらしく、今後も日本が世界と対峙していくためには、就業後も学習の機会を得て、修士号や博士号を取得していく必要があると思っています。

大学院修了後、海外の事業開発案件にピボット

── 大学院修了後はどのようなことに挑戦しましたか?

ドキュメントストレージサービスを提供する企業に移り、海外子会社の立ち上げやM&Aなど、海外を中心とした事業開発に携わりました。
この企業は国内では業界におけるパイオニアであり、50年以上にわたって国内シェアトップだったのですが、まだ海外展開を果たせずにいました。
そのため、海外展開を推進できる事業開発担当の採用募集をしており、新規の事業立ち上げを行いたいという自分の希望と、私の経験・知見がばっちり合ったという形ですね。
この海外展開を成功させた後は、経営企画として中期計画策定や赤字事業のターンアラウンドなど、会社全体をリードしていく仕事に携わりました。

── この時点で一通りの経験を積まれたのですね。

いえ、まだまだです。今度はグローバルIT企業の楽天に移り、世界の2万人の社員をリードしながら、約5年強にわたってグループ全体の経営を推進する仕事に携わりました。

── 2万人…

ここでも非常に多くの貴重な経験を積むことができました。
グループレベルでの戦略の策定やガバナンス統制。自社の実力値を底上げするための業務改善。
全社の中期計画策定や事業ポートフォリオマネジメント、組織再編、分社化、社内カンパニー制の導入などです。

楽天はM&Aをして買収した企業が多く、また、それぞれの事業フェーズが若いため、事業成長や改善という点において、多くのレバーが引ける状態でした。
そうした、個々の事業の成長・改善に向けて、各事業部のリーダーらと戦略・施策両面でアラインして実行しつつ、全社最適を実現するために、グループ全体としてのコーポレートガバナンスの強化を進めていきました。

グループ全体で100以上の事業を抱える複雑性の非常に高い企業において、戦略を始めとする「攻め」と、ガバナンスを始めとする「守り」両面での企画立案から実行まで一貫して携われたことは、プレッシャーも大きかったですが、非常にやりがいがありました。


これまでの知見を活かして、グローバルで通用する日本企業を創りたい

── そして現職ですね。

はい、2022年10月にLegalOn Technologiesへ入社し、経営企画のリーダーとして、持続的な成長に向けた戦略策定や全社経営に関わる仕組みの構築に携わっています。

前職では包括的な経営企画の組織づくりやそうそうたる経営陣の経営参謀としての役割を経験でき、一通りやり切った感はありました。
ただ、私が入社した際には既に大きな規模にスケールしており、在籍時に私が貢献できた仕事としては、安定的に経営の意思決定を行っていくための仕組み化ぐらいです。

初心に戻り、改めてこれから何をやりたいかを考えた時に、日本発の技術やサービスをもっており、それを武器にこれから世界に向けて価値を発揮していこうとしている、そんなフェーズの企業で挑戦したいと思いました。
そんな時に出会ったのがLegalOn Technologiesです。

── 入社の決め手はなんだったのでしょうか?

法×Techというニッチな業界でユニークな挑戦をしている。
海外のほうが業界が進んでいるかと思ったら、ふたを開けてみると実は違う。
最先端のAI技術を巧みに使いつつ、UI/UXや法務・契約関連コンテンツにおいても日本企業らしく、ディテールまでこだわりを持って創りこんでいる。
こうしたプロダクト・サービスが傑出していることが私がLegalOnに関心をもった背景ですが、最終的に、CEOである角田さんとの面接で、本気で世界を獲りに行く意志を感じ、LegalOnと私自身の針路が一致したことが入社の決め手となりました。
これまでの自身の経験を活かしつつ、会社にとっても自身にとっても次のフェーズを切り開いていきたいと思ったんです。

── 最後に熱い思いまでありがとうございました!

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